東京の電車で落し物をしたときのたらい回し感
あまり企業や他人を叩くような事はしない柄なんですが、ちょっとあまりにも対応が酷すぎたので世界とシェアしたいと思います。東京の電車内で落し物をして回収するまでの流れです。どーぞ。
事の発端は自分にアリ
はい、相手が酷いという前に、全ての原因は自分にありました。というのも、この日は東京へ3泊4日の出張へ行っておりました。仕事も早々にこなし、最終日はお客さん含め打ち上げがてら飲み歩き、結局朝までコース。連日の疲れ+寝不足もあったのか、意識朦朧の中、朝イチで渋谷の緑の窓口で新幹線の切符を買い、そのまま山手線へ乗り込みました。ここで寝たら山手線を3周する自信があったので、早くも今年の下半期イチの頑張りで眠気と闘いました。が、一瞬の油断で目黒〜大崎区間の意識が飛び、大崎駅を品川駅と勘違いして飛び降りてしまいました。
そこで「え、いや、俺大崎に用事あったし。つかちょっと大崎の空気吸ってみたかったとこあったし。」と言わんばかりの余裕ぶりを世間に見せつけながら、何気なくポッケに手を入れると、、、まーないわけですわ。
エメラルドブルーの鮮やかな色を見に纏い新幹線だけでなく発着駅の管轄内であればJRのどの駅でも降ろさしてくれる聖母のような優しさと逞しさを兼ね備えた彼女が(女性の場合は彼が)。
そこで、我に返り、再び山手線へ乗り込み品川駅へ。
品川駅での対応
彼女がいなければ関西へ帰れない、いや、彼女を置いて関西に帰ることはできないので、まずは新幹線のみどりの窓口へ。
私:「すんまへん、渋谷から連れてきた彼女をどっかに忘れてきたみたいなんすけど、再発行してもーていーですか?」
駅:「あーまた出会えるかわかんないですが、とりあえず調べてみますねぇ~、でも再発行ってなるともう一回買って頂かないとダメですねー。」
はっ!?彼女を買う?
(あ、もーこの2次元感めんどいんで元に戻しますね
とりあえず、品川駅員の対応は、
- 切符がどこかの駅に届いているか確認
- 届け出はないので今すぐ新幹線に乗るのであれば再度購入する必要あり。
- 後日、本人よりJR東日本問い合わせセンター忘れ物受付に連絡してください。
- 払い戻しには失くした切符と再発行した切符を併せてJRの窓口に再度来てください。
- 尚、払い戻しの有効期限は紛失してから1年間
とのこと。
ちなみに、こんな紙切れを渡されます↓
(A8ぐらいのサイズなので文字ちっちゃいです。)
しょうがない、見つかる事を祈り、とりあえず用事があったのでその日はやむを得ず関西へ帰阪することに。
JR東日本お問合せセンターの対応
関西へ戻ってすぐ、センターに問い合わせしたが(正午ぐらい)、
「現在混み合っております。そのままお待ちになるか後でry」というボカロ声しか応答せず。そのあと何度電話してもry。。。その日は諦め、次の日の9時ぐらいに出社一番連絡したらようやく繋がった。
私:「すんません、カクカクジカジカで…」
定年っぽい男:「ちょっとお調べしますのでそのままお待ちくださいねぇ~」
(3分後)
定年っぽい男:「ちょっと時間かかりそうなのでまたこちらからご連絡さして頂きますね~」
いや、3分!カップヌードルやったらふやける直前ですわ!
私:「カップヌー…あ、はい、お願いしますー」
(5分後)
定年っぽい男:「それらしき切符が池袋で見つかったので再発行した切符と身分証明書を持って池袋まで行ってくださいますか?」
私:「え?自分、関西住みなんですけど…」
定年っぽい男:「あちゃーそうなんですね。。。んじゃー最寄りのJRの駅で事情を説明して取り寄せてもらわないといけないですね。その際も再発行した切符と身分証明書はお忘れなく!」
私:「あ、こっちで対応できるんですね。了解です。あざまーす。」
JR西日本の対応
数日後、大阪駅に用事があったのでついでに窓口に行きました。これでやっと払い戻しできる。と思いきや。
駅員:「あーこれはJR東日本の管轄なので、池袋にあるなら池袋に行かないと払い戻しできないですね。」
私:「え、JR東日本に問い合わせたらこちらで取り寄せて手続きできるって言われたんですけど。」
駅員:「申し訳ございません。JR東とJR西では管轄が違うのでry」
クソが!お問合せセンターの定年っぽいおっさんめっ!!この辺りの事情知らんのか!?
確かに口調からするに定年退職したけどとりあえずローン残ってるから働かなあかん風の雰囲気醸し出してたけど!バイトか!?名前聞いとくべきやった!クソが!!
まぁ、でも1週間後にまたどーせ東京行くし、とりあえずしゃーないか。
JR東海 品川駅員の対応
再び東京着。まずは品川駅の窓口で念のため確認。
私:「先週、新幹線の切符なくして再発行してもろたんすけど、後日池袋にあるって連絡きたんですが、池袋まで行かんなあかんすかね??」
フレッシュ駅員♀:「ですねっっっっっ!!!」
山手線 池袋駅 忘れもの承り所駅員の対応
やっと辿り着いた。早速、忘れもの承り所へ行くと、運悪く先客が。これまた駅員とモメており、10分くらい待たされた挙句、他の駅員登場。いや、もう一人おるんかい。
とりあえずイライラを我慢し、事情を説明。
池袋駅員の対応として、
- ちょと調べますね~
- (調べる日付を間違っており)ないですねー。
- (もう一回正確な日時を伝えたら)あ、ありましたね。(いやあるんかい)
- でも、駅に保管できる日数は3日間だけ
- 3日以上経ってしまうと「警視庁遺失物センター」での預かりになる
- なので、飯田橋の「警視庁遺失物センター」へ取りに行ってください。
- その際、再発行の切符と身分証明書をお忘れなく
とのこと。え?警視庁?
「警視庁」って響きだけで、何か犯罪をしてしまった感が否めないこの感情。。。
とりあえず、そんな事情があるならあるで、定年っぽい男言うとけ!
そんなん今までの流れで一回も出てこなかったよ?
しかも↓この紙切れにも一切そんな事書いてないし!
一応、HPでは案内されてますが、それでも自分からわざわざこのページを見て警察署へ行く人は少ないと思います。
警視庁遺失物センターの対応
ようやく辿り着きました。ちなみに、警視庁遺失物センターの場所はここです。
警視庁HPより
所定の手続きを終え、(まぁここでも中々見つからず、10分ほど検索してもろたら出てきたんですが…)、無事、失くした彼女が手元に戻ってきました。
そして東京駅へ
ここまできたら切符の払い戻しもすんなりいかんのちゃうか、と思っていましたが、案の定、一筋縄ではいきませんでした。というのも、東京駅にはJR東日本とJR東海の2つの切符売り場があり、自分が切符を購入したのはJR東海。何も知らず、東京駅のみどりの窓口に行くも、「こちらはJR東日本の売り場なのでJR東海さんの窓口でお願いします。」とのこと。どうやら場所は八重洲北口。仕方なく八重洲北口のみどりの窓口に行くも、そこもJR東日本の窓口。。。どこやねん!
結局、東海道新幹線乗り場の横にJR東海の切符売り場があり、ようやく払い戻し手続きができました。ちなみに、手数料として500円程かかります。。。
↓これが東京駅の構内図。改めてみるとこんなに窓口が点在するんですね。。。
引用:JR東日本HPより
とにかく、別に少額のモノなら「しゃーないか」と思える落とし物、忘れ物ですが、1万円を超えてくると死活問題。今やハイテクの時代と言われ、GPSは発達し、携帯では「iPhoneを探す」という既存サービスがあり(Androidもある?)、SNSやLINEなどでも位置情報を発信する機能があり、Pokemon GOという世界を魅了するアプリが出てる2016年において、まだまだアナログな忘れ物探しの事情。。。
各電鉄で日常茶飯事的に忘れ物があり、年間でウン億円の拾得物があるとかないとか…JRだけでなく、、旅行会社やホテル会社など様々な業界の方々に、この「忘れ物・落とし物」に関するサービスを向上させることが、来る2020年のオリンピックまでの1つの課題ではなかろうか。。。
ちなみに、後で知ったのですが、警視庁のHP上に落とし物を簡易的に検索できるサービスがあります。
ただ、これは落とし物の詳細までは出てこないので果たして自分が落としたものかどうかを判別するには結局問い合わせする必要があります。
以上、ご参考まで。