Kami-PR’s blog

主に関西でPR(Public Relations)業を営んでおります。プライベート、ビジネス、業界のちょっとした裏話、色恋もの、ゲスネタ等々、粛々と綴りたいと思っております。お仕事のご依頼はこちらまで⇒godlucky618★gmail.com ※★を@に変えてメールください。

広告業界用語で「桃太郎」を書いてみた

昔々あるところに、M3F3世代の男女が暮らしていました。M3男性は朝一で山へリサーチがてら芝狩りに、F3女性は川へ競合排除に行きました。

おばあさんが、明日のオリエンでどんな話が聞けるのか考えていると、ドンブラコ、ドンブラコとシズル感いっぱいでコンペ案件が流れてきました。

「これを捌くにはテッペン越えるな」と思ったアクティブシニアは、「一旦、持ち帰らせてください」と取り急ぎメールを返し、帰宅しました。

F3男性とブレストをし、ある程度のコンテクストを構築した上で、ほぼオッケーな方向性が決まったタイミングで、目の前の案件を分解しました。

てっきり金の卵になるシロモノかと思いきや、中からコアコンテンツが生まれました。

「これアリっすね。」ここで2人は、ビヘイビアチェンジを痛感し、 このコアコンテンツを桃太郎と設定しました。

やがて、桃太郎を主軸とした提案書はほぼほぼ完成してきましたが、桃太郎を世の中ゴトにするためには、まだまだアウトプットイメージが湧かないため、協力会社に依頼することにしました。

協力会社へはある程度のバジェットがあることを伝え、マージンを載せることで合意してもらいました。

協力会社と共にトンマナを意識してフィジビリティを重視した提案書を3徹で完成させ、ハンドアウトも出力し、いざクライアントが待つプレゼン会場へ向かうことに。

 

クライアントは、赤のブランドカラーで統一した宣伝部長と、青の企業マインドを重視した広報部長、あとは担当者レベルの方々がファシリテーターとして出席されました。

 

企画のカテゴリー毎に、担当が入れ替わるプレゼンスタイルで臨みました。まずは、ティザー期にWEBを走らせ情報の受け皿を作り、SNSで話題醸成・拡散を図り、2000GRPを投入したTV出稿のバーターでパブも仕込み、その後広範囲な露出を稼ぐことでターゲットのインサイトに刺さるコアコンテンツを提案しました。結果、「これアリですね。でもKPIは?」と課題は残されたものの、企画は採用されることになりました。

 

一旦、その場は持ち帰り、アクティブシニアに報告したところ、年間MVPに選出され、次回のカンヌに出展することが決まりましたとさ。

めでたしめでたし。